先週の25日、水曜日の朝、思いも寄らない訃報が届きましたね。ザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさんが旅立たれたという訃報。多くの方が未だ気持ちの整理がつかないのではと思います。それほど多くの方に愛された人だったと言えると思います。チャーリーのことを思っていると腑に落ちたことがあったので、書き留めておきます。
よくチャーリーのドラムは上手いのか下手なのか、といった議論や、チャーリーのドラムはシンプルすぎないか、と言った議論が、人生のどこかで交わされてきた、もしくは、耳にされたことおありではないでしょうか。
ここ1週間のラジオ番組でも、たくさんの追悼企画が放送されてきましたが、比較的耳にしたお話に、「ストーンズのリズム、独特のグルーブ感はキースとチャーリーで作られていたと思います。ぜひ解説してください!」と言ったリスナーからのリクエストがありました。
確かにその通りだと思います。キースもチャーリー同様、上手いか下手か、で語られ、どちらかというと下手、という評価が多くされるかも知れません。それは、ミックも同じことですね。ただチャーリーも、インタビューの中で語っていたように、キースもミックも、過小評価されることの多いミュージシャンだと思います。それはチャーリーも同じこと。
これだけ長く、これだけ多くの人に愛されてきたのは理由があると思います。愛される音楽、魅力的な音楽を作り出していた、という事実です。
人は、独特のグルーブ感、と言ったり、独特のリズム、と言ったり、それがストーンズ、と単に名前で表現してみたりしました。音楽を聞けばわかるけど、説明し難い魅力。
それを、解説してください!と理論で知りたい、解き明かしたい、という方もいらっしゃると思います。実際、よくラジオで耳にしました。
でも、私は、それはいんじゃないかな、と思います。楽しい音楽、楽しめる音楽、そしてそれを自分が好きだ、という感覚。
こんな感じ、で作った音を、この感じいいよね、と感覚で受け取る。それでいんじゃないかな、と思うのです。音楽、楽しむためだからです。
こういう感覚で、のとジンも楽しんでもらえたらと思っています。
何度でこの成分が揮発するから、何度でどうする、何時間漬け込む、だから、美味しい。
そういう楽しみ方もあると思います。ただ私はそれは頭で楽しむお酒のように思います。
なんか美味しい、なんかスッキリする、なんか楽しい。なんかこれいいね。そう思っていただける方、そう楽しんでいただける方に、届けられればいいな、と思っています。
私がチャーリーから学んだことは、ほんのささいなことかも知れませんが、大切にしていきたいと改めて思います。ありがとうございました。これからも学ばせていただきたいです。
It's only Rock'n Roll.
And it's only alcohol.
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