今日は、空いた時間に、珠洲市若山町の上黒丸で採れた榧の実をむく作業をしました。
採取した時期が7月だったこともあり、まだちょっと若い実で、香りはそれほど強くはないですが、それでもあの爽やかな独特の香りは漂ってきます。栗むきに使うナイフを100円ショップで仕入れてきて、早速少しずつ少しずつむいていくことにしました。
種が大きく、皮が薄く、しっかりと種にくっついているので、皮を剥いていく作業は、なかなか大変でした。たっぷりと油を含んだ実なので、すぐに手がベタベタになってしまいます。種と皮の間に、白い皮があり、ここにたっぷりの油が含まれていて種から剥がそうとすると手がベタベタになりました。
少しずつ慣れてきて、まずは実のお尻のところから十字に切り込みを入れてから剥がしていくと比較的楽に皮が剥けるようになりました。そうして一つずつむいていく作業、結構根気のいる作業です。高知県の榧工房榧の森の皆さんはどのようにやってらっしゃるんでしょうか。とても貴重な実だと思います。
榧は通常種の部分を取り出して、種を絞って、食用油を取り出します。天ぷらで使う高級油だそうです。そして、皮の部分などは蒸留してエッセンシャルオイルを取り出したりします。確かに皮の部分は、爽やかな柑橘系の香りがして、とてもリラックスする香りです。これまでそれほど注目されてこなかったのは、取り出す加工に手間がかかることと、山の中に埋もれていて取り出すことがことが難しかったこと、などがあるそうです。能登のあたりでは、むしろ地面に落ちた実から出る油が車をスリップさせたりして厄介者扱いされることの方が多かったそうです。
こうやって取り出した榧を、乾燥させて、ジンの材料に使います。どんな味に仕上がるかは、ジョーのアレンジによるところになりますが、試作品では、ちょっと複雑な甘い香りが榧の部分だったと思います。楽しみですね。
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