輪島を後にして、NHK連続テレビ小説「まれ」の舞台にもなっていた外浦沿岸をドライブしました。奥能登らしい風景が続きます。この外浦の荒々しい風景は、訪れた北ウェールズの景色を思い出させます。奥能登も、輪島の外浦と、珠洲や能登町の内浦では、本当に随分違います。途中、こんなところに蒸留所があったら、いいだろうな、という景色もありました。
間垣の里などを抜け、門前町の總持寺を目指しました。輪島も門前町と合併してとても広く大きな市になっています。門前町は、總持寺を中心とした歴史のある町です。鎌倉時代から続く曹洞宗の大きな寺社はとても立派な作りになっています。京都あたりではこれくらい大きなお寺は普通に思えるかもしれませんが、このような奥能登の、それもかなりの山間の中で、こんなに立派な建造物をみると、ここに居合わせていることが本当に貴重に思える素晴らしい寺院です。とても静かで、清廉とした空間になんとも言えず癒されました。
お腹が空いた妻はお寺の前のカフェでそばを食べ、どうにか落ち着きました。もうそろそろ日も傾く時間ですが、ここからは志賀町を抜け、なんとか日が沈む前に、氣多大社までは行きたいと道を急ぎました。
まずはハイディワイナリーに立ち寄りました。ここは海の見えるワイナリー隣接のレストランが有名で金沢からも来客の多いところで、期待を持って訪れました。しかし、残念なことにワイナリーの試飲は料金を払ってから。ちょっと遠慮してしまいました。建物や施設は立派なもので、かなりの資本が入っているようでしたが、何だかワイナリーという夢の場所、という印象でした。
気を取り直し、車を走らせると、砂浜の続く海岸線は、北ウェールズそのものの風景が続いていました。琴ヶ浜を越えると、いよいよ志賀町に入りました。志賀町は、思い出深い町です。前回はそばの畑が綺麗でしたが、今回は街並みを楽しみました。赤崎の街並み、西海の街と漁港を抜け、増穂浦で砂浜を歩き、景色の美しさを体験しようとしましたがあいにくの天気。このまま富来を抜け、福浦を通り、途中重々しい雰囲気の原発の横を走り、NHKこころ旅で火野正平さんが訪れた安部屋のあたりを抜けると、志賀町の街に入りました。このあたりでは車も増え、羽咋ももう直ぐです。
夏に自転車で訪れた氣多大社に、どうにか日の入り前に到着することができました。もういよいよ終わりの時間でしたが、どうにか参拝でき、写真も取ることができました。どうにかぐるっと一周能登半島を回る事ができました。羽咋からは柳田ICから里山海道で穴水へと戻りました。
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