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  • 執筆者の写真Yuki

里山支援ファンド採択

今日、石川県の里山支援ファンドへの採択が正式に決まったことを告げる通知が来ました。申請から随分時間が経過しましたが、採択されてよかったです。思えば夏の暑い時期に県庁に行ってプレゼンをしてからあっと言う間に秋が深まる時期になってしまいました。こちらの支援金を販促活動に活用させていただきたいと考えています。


特に、来年はジンフェスへの出展を考えています。クラフトジンである以上、やはりジンフェスへは出たい、そんな思いがありますが、この一年間で、日本のクラフトジンを取り巻く環境は大きく変わったように思います。


毎日のように報道される新しい蒸溜所の話や、新しいクラフトジンの話題。コロナ禍における余剰アルコールから発する新しいクラフトジンの台頭。私がこの日本の端で、もたもた時間をかけている間に、たくさんのトレンドが生まれ、ようやく世に出る頃には、遅れてきたクラフトジン、と言うことで注目もされないのではないか、とさえ思えます。まして、技術もなく、資金もなく、たった一人で参戦していることにどれだけの人が共感されるのか、私はそのあたりをよく見極めたいと思います。


業界の方々がおっしゃったように、「何の特徴も珍しさもないボタニカル」だったり、「素人がやったって勝てる訳ないでしょう」だったり、そうした意見がきっと世の中の現実を作り出していくのでしょうが、結果がどうであれ、例えば最悪借金だけが残ったとしても、私が世に出した、と言うことは事実として、この2020年代の日本のある時期の小さな出来事として残りますし、私が今回世の中に生をいただいて、学び、手がけた物として、存在することになるでしょう。


「そこに何の価値があるんですか?」「それで世の中にどんな貢献ができるんですか?」「そんな自己満足な商品を作って周りが喜ぶんですか?」といった意見や忠告も全くその通りではありますが、私にはそうしたレベルの問いに、何の答えも出せそうもありません。


世の中がどうであれ、社会に何の貢献もなかったとしても、単なる自己満足であったとしても、それが私の限界なのです。一人でできることは限られています。私がその限られた世界を越えていくには、どなたかの力が必要なことはわかっています。しかしながら、そうした出会いや力に巡り合う力がないことも、また、私なのです。


来年の販売を目指して、粛々と自分ができる限界エリアで活動をしていきたいと思います。



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